女性に多い慢性的な下痢の原因と対策を考える

健康的な食事や規則正しい生活を送っていても

普段から便秘や下痢に悩まされている女性は意外なほど多いです。

特に慢性的な下痢は急に腹痛を引き起こすので電車や外出先でなると非常に困りますね。

ただ下痢がツラいからと毎日のように下痢止めの薬を使用すると体にも良くありません。

今回は生活の中で出来る慢性的な下痢の原因と対策を考えていきますので参考にしてください

慢性的な下痢が考えられる原因

急に腹痛を引き起こす下痢は家の中ならまだしも、電車や外出先でなると非常に困りますね。

そもそも下痢には大きく分けて2つあり、

風邪のウイルスや食中毒などの急性下痢と、2週間以上ダラダラと続く慢性下痢に分かれています。

最も多いと言われている過敏性腸症候群

慢性的な下痢の中でも最も多いと言われているのがストレスなどで起こる過敏性腸症候群です。

過敏性腸症候群は特に内臓や腸自体に何の病気も見つからないのに、といった時に疑われる症状です。病気でないならとか、体質だから、といって放置していると症状が中々収まらず辛い思いをしてしまいます。
また症状にも個人差があり、生活習慣から見直す事が大切だと言われています。

症状が悪化する場合には腸の病気かも

慢性下痢には腸の病気が潜んでいる事も考えられます。
例えば大腸ガンや、潰瘍性大腸炎などがその代表です。

特に潰瘍性大腸炎は20代の若い人にも起こる病気で、下痢には血液が混じっていたりするなど目立つ症状が出ます。

また大腸ガンも便秘と下痢を繰り返したり、おならの臭いがきついなどの症状があるため、こういった症状が悪化していくなら病院で一度見てもらうのも良いでしょう。

体の他の部分の病気によっても下痢が引き起こされる事があります

慢性下痢には腸自体の病気の他にも糖尿病や、体全体の消化器官に炎症がおこってしまうクローン病、すい臓の病気からきている事もあります。

また甲状腺の病気であるバセドウ病も慢性下痢の症状がある人もいます。持病がある人や、病気の場合は下痢が病気によるものだとすぐに分かるので、病院などですぐに対処できますがストレスや生活習慣が原因の過敏性腸症候群の場合は中々原因が見つかりにくいもの。

悩みはあるものの対処法がわからず放置されやすい事もあるので、日常生活を見直しましょう。

慢性下痢の改善には腸の環境改善が大切

慢性下痢が続き症状も悪化している場合は病院の受診をおすすめしますが
他の体調には問題がなく、なんとなく下痢だけが続いたり定期的にお腹が痛くなる方もいると思います。

慢性下痢が続く場合、腸やその他体の病気が原因で引き起こされるものもありますが、下痢のほとんどがストレスや不規則な生活習慣が原因だと言われています。

慢性的な下痢を引き起こす腸内には、善玉菌でなく
悪玉菌が沢山住みついてしまっており腸内バランスが取れていないことが大きな原因です。

慢性的な下痢は過敏性腸症候群である可能性が高いので、一時的な下痢止めや少し整腸剤を飲んだくらいでは治りにくいのが現実です。

ですので下痢をしっかりと治すための対策は、薬などで一時的に抑えるのではなく普段から腸内環境を整える生活習慣を送ることが大切です。

下痢になりやすい人におススメの食べもの

 

慢性的な下痢で悩んでいる人は、食事のメニューを見直す事で改善が見られたという例が沢山あります。

大腸や小腸は食べ物を吸収したり、いらないものを外に排出させるための準備をする消化器官ですので食べるものによって影響されやすいところでもあります。

そのために普段から腸に負担が掛からない食べ物を積極的に摂っていきましょう

老廃物を出してくれる役割を持つ食物繊維

まず慢性的な下痢で悩んでいる場合、腸を綺麗にして体外へきちんと老廃物を出してくれる役割を持つ食物繊維を含んだ食べ物がおすすめです。

その中でも消化や吸収を助けてくれるペクチンを含むりんごや、不溶性食物繊維であるバナナなど腸に負担のかからない食べ物がおすすめです。

不溶性食物繊維はその他にもいんげんや大豆などの豆類や、玄米などの穀物にも含まれています。

善玉菌の働きを良くする乳酸菌

慢性下痢におすすめの食材は、善玉菌の働きを良くする乳酸菌が入ったヨーグルトや納豆、お漬物です。

慢性的な下痢が過敏性腸症候群から引き起こされている場合は、ヨーグルトがよりおすすめです。その理由は乳酸菌が持つトリプトファンで、幸せホルモンであるセロトニンの材料となる成分だからです。

また善玉菌は腸内環境を整えて、悪玉菌で腸内がいっぱいにならないようにしてくれるので、腸のトラブルを減らしてくれる他、免疫力を高めて自律神経のバランスをも整えてくれます。

消化に良いものを進んで食べましょう

慢性的な下痢で悩んでいる場合には消化に良いものを進んで食べましょう。

例えば唐辛子を使った辛い刺激物や、濃い食べ物、揚げ物などの脂っこい食事はより腸を刺激し下痢を悪化させてしまいます。

またお酢やレモンなどの酸が強い食べ物は下痢の時には良くありません。うどんや煮物、お鍋で柔らかくなった野菜などが良いでしょう。

慢性的な下痢体質にはオリゴ糖が効果的

慢性的に下痢で悩んでいる人には、下痢止めや整腸剤よりもオリゴ糖がおすすめです。

そもそもオリゴ糖とは、色々な食べ物やお母さんの母乳にも含まれている成分で、乳酸菌と違って腸にまで届きやすい成分です。

そして腸内の善玉菌は、このオリゴ糖が大好きで善玉菌の良いエサになる事から色々なサプリメントなどにも配合され注目されています。

オリゴ糖ははちみつやバナナ、ゴボウや人参などの根菜に含まれており、これらの食材は便秘にも良いと言われているものですね。またこれらの食材などから抽出させたオリゴ糖も売られています。

オリゴ糖を摂ると胃では消化されないのでダイレクトに腸まで届き、そこで善玉菌のエサになります。

またカロリーも低く、血糖値も上がらないのでダイエット目的の人や、糖尿病の人でも飲む事ができます。

ただオリゴ糖には小腸で吸収されてしまう消化性の物と、大腸までしっかり届く難消化性の物に分かれており、どちらも腸内環境の改善に役立ちますが、より便秘や下痢に良いのは難消化性です。

消化性は大豆などに含まれるオリゴ糖で、難消化性のオリゴ糖は人参やゴボウなどに少量含まれるオリゴ糖です。

ただ消化されにくいと言う事は、より腸に負担がかかり下痢が悪化するのでは?という声もあります。

確かにオリゴ糖を摂って下痢やお腹が緩くなる人もいます。

そういった人は難消化性の中でも乳果オリゴ糖と呼ばれる物を選ぶと良いでしょう。難消化性のオリゴ糖の中でも乳果オリゴ糖は下痢になりにくく、さとうきびなどに含まれています。

また基礎体温が低く腸内に余分な水分が含まれている人がオリゴ糖を摂ると、一時的に下痢になる事がありますがそれが排出されると腸内環境が整い下痢が軽減されます

手軽に続けられるサプリメントもおススメ

慢性下痢の改善や対策には善玉菌を増やす乳酸菌やオリゴ糖がおススメですが毎日の継続を考えるとちょっと大変ですね。

そのため最近注目されているのは乳酸菌を手軽に摂れる乳酸菌サプリです。

ヨーグルトは確かに体に良いのですが、腸に届くまでに胃で溶けてしまったり、毎日は飽きる、そもそも酸っぱいのが苦手という継続しにくい問題もあります。その点乳酸菌サプリは腸に届きやすい製法で菌の量を調節できたり、手軽で簡単というメリットがあります。

乳酸菌は他のオリゴ糖や食物繊維といった腸内環境を良くする成分との相性が良いです。

サプリメントにはこのような相乗効果が期待できる相性の良いサポート成分が含まれており、一緒に飲めるというのも大きなメリットですので、サポート成分にも着目しましょう。

さいごに

いかがだったでしょうか?

慢性下痢の原因と対策を考えてきましたが一時的に薬で抑えるよりも普段の食生活から気を付けると体にも負担が掛からずに体質を改善することが出来ると思います。

オリゴ糖や乳酸菌を積極的に摂りながら並行して乳酸菌サプリなどを取り入れると更に早い改善が見込めますので効率的に慢性下痢の改善を目指していきましょう♪